日本マクドナルド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長兼 CEO:サラ・エル・カサノバ)は、福岡県立折尾高校(福岡県北九州市)、松山城南高校(愛媛県松山市)とそれぞれ共同で「アクティブ・ラーニング型」授業の導入に取り組んでおり、各校に応じた授業プログラムを開発、実施しております。
福岡県立折尾高校では、マクドナルドのビジネスをテーマに、課題解決型の授業を開発し、2016年10月より、生活デザイン科では、1年生の生徒はマクドナルドのユニフォームデザインの提案を行い、総合ビジネス科3年生は売上増加施策の提案をしたほか、フィールドワークを取り入れた授業を行いました。2017年4月以降も、「アクティブ・ラーニング型」授業として継続実施することが決まっており、引き続き日本マクドナルドの社員が外部講師として授業に参加いたします。
愛媛県の松山城南高校では、商業科1年生の授業に、全国で初めてとなる、5日間にわたる店舗実習に加え、実習への主体性を高める事前授業と、実習での学びを深める振り返り授業を組み込んだ「アドバンスド・インターンシップ」を導入し、日本マクドナルドが高校で行う授業としては初めてとなる「単位認定プログラム」となります。
このインターンシップは2017年2月よりスタートしており、25名の生徒が、マクドナルド店舗で5日間にわたり、カウンターでの接客やハンバーガーの製造等、クルーとして実際に働くことで、お客様に満足して頂くことを考えたり、多様なチームメンバーとのコミュニケーションにチャレンジしています。
文部科学省では、高校におけるキャリア教育の実践の1つとして、「体験的な学習の機会を設け、具体的に人や現場を通して、自己と社会の双方についての多様な気付きや発見を経験させ、自らの将来を考えさせることが効果的と考えられる」としています。また、今後の学習・指導方法のあり方として、「何を学ぶか」だけでなく、「どのように学ぶか」、「何ができるようになるか」も重視し、育成すべき資質・能力に基づき、学習・指導方法や評価の在り方も検討されていく中で、「アクティブ・ラーニング」が注目されています。
ハンバーガーレストランであるマクドナルドは「ピープルビジネス」を掲げ、全国約2,900店で働く店長、マネージャー、そして約12万人のクルーが、毎日生き生きと楽しく、働き甲斐を感じながらお客様に最高のサービスをご提供することを理念にしております。全国にある店舗網を活用し、広く、体験的な学習の機会の提供に努めるとともに、地域にある一店舗一店舗が、目的や環境に合わたキャリア教育支援プログラムを展開し、地域社会への貢献に寄与したいと考えております。
<キャリア支援教育プログラム概要>
実施校 | 福岡県立折尾高校(福岡県北九州市) | 松山城南高校(愛媛県松山市) |
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実施内容 | マクドナルドのケーススタディを用いた 「アクティブ・ラーニング型」授業 |
アドバンスド・インターンシップ (店舗インターンシップと「アクティブ・ラーニング型」授業の組み合わせ) |
実施時期 | 2016年10月〜12月 | 2017年2月〜3月 |
対象生徒 | 生活デザイン「家庭科」1年生79名 生活デザイン科「公民科」3年生40名 総合ビジネス科「商業科」3年生41名 |
商業科1年生25名 |
授業概要 | 生活デザイン「家庭科」1年生:「ユニフォームデザインの提案」 生活デザイン科「公民科」3年生:「効果的なコミュニケーション」 総合ビジネス科「商業科」3年生:「ビジネスプラン提案」 |
・導入授業(マクドナルド人事担当者による出張授業) ・事前オリエンテーション(マクドナルド店員による出張授業) ・店舗実習5日間 ・振り返り授業(日本マクドナルド人事担当者による出張授業) |
<福岡県立折尾高校について>
- 名称
- 福岡県立折尾高等学校
- 住所
- 〒807-0863 北九州市八幡西区大膳2丁目23番1号
- 校長
- 青木 圭子
- 設置課程
- 全日制(総合ビジネス科・ビジネス情報科・生活デザイン科)
- HP
- http://orio.fku.ed.jp/
<松山城南高校について>
- 名称
- 松山城南高等学校(私立)
- 住所
- 〒790-8550 愛媛県松山市北久米町815番地
- 校長
- 河野 大助
- 設置課程
- 全日制(普通科・調理科・商業科・看護科・福祉科)
- HP
- http://matsuyamajonan-h.ed.jp/
■ご参考
<アクティブ・ラーニング>
授業者が一方的に学生に知識伝達する講義スタイルではなく、問題発見・解決学習、体験学習、フィールドワーク、教室内のグループディスカッション、ディベート、グループワーク等、学生の能動的な学習を取り入れた授業を総称する用語。
<高大接続改革>
これからの社会において活躍できる人材を育成できるよう、高等学校教育、大学教育、高校と大学の接合点である大学入試の一体的改革を行うこと。
参考リンク
- 文部科学省 ウェブサイト
- 高大接続システム改革会議
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/064/index.htm