日本マクドナルドホールディングス株式会社
2007年11月27日
マクドナルド、自主衛生基準を逸脱したフランチャイズ企業1社の処分について当該企業運営の都内4店舗の直営化を決定
日本マクドナルド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長兼CEO:原田 泳幸)では、全国約3,800店舗で営業を行い、そのうちの3割がフランチャイズ契約を締結し353名のオーナーによって経営されております。そのフランチャイズ企業の一社である株式会社アスリート(所在地:東京都新宿区)が経営するレストラン4店舗において、マクドナルドの自主衛生基準を逸脱した行為がなされ看過できない状況であるという事実が検証されたことを受け、本日11月27日付で当該企業とのフランチャイズ契約を解除したことを発表いたします。

11月2日、当該企業が自主衛生基準を逸脱しているとの情報を知るところとなり、弊社からチームを派遣し当該店舗で監査を実施、包括的な監査をいたしましたが、その時点では食品衛生法違反は認められませんでしたが、マクドナルド基準を満たしていない点が確認されました。
即刻、マクドナルドに店舗運営を移管し、厳しい安全基準のもとで営業を実施してきました。また厳しい注意を促し、トレーニングを実施し、弊社から6名の社員を派遣し直轄のオペレーションを行ってきました。

その後、クルー・ミーティングの際、ラベルを張り替えたとの発言がクルーからあり、即刻検証の結果、調理日時を印字する期限管理(注:1)というラベルを張り替えたと言う事実が当事者から証言され、その点について至急検証いたしました。これはあくまでオペレーションの目安としての調理日時のラベルの貼り付けであり、また保存試験でも製造日から7日後でも大腸菌が陰性であることが検証されております。これらは食品衛生法に抵触しないこと、また健康被害もないという判断のもと発表するに至らないと判断しました。このラベルの取り扱いについては、事前に東京都の食品監視課と確認済みです。

弊社では、引き続き店舗を直轄でコントロールしている中、11月26日夕刻、このことに対する一部報道機関の問い合わせがあったこともあり、再度アスリート社に問い合わせしたところ、本日午前1時にアスリート社員から意図的なラベルの貼り替えをしたという発言が検証されました。またアスリート社員の証言によると、賞味期限を過ぎたシェイクミックス、ヨーグルトを使用していた可能性があるという発言がありました。それが事実なら違反の疑いがあります。
このことは今までの聞き取り調査の中では出てきておらず、弊社としては法令違反であるという技術的検証を終える前ですが、自主衛生基準が守られていなかった点と、聞き込み調査の結果虚偽の報告がなされたことから、フランチャイズ契約の即刻契約解除を通告、4店舗の営業を速やかに直営に移行しました。

報道機関からの問い合わせの前に、われわれの手で社員からの証言を早めに獲得できなかったことは、まことに残念であります。

日本マクドナルドではフランチャイズ契約の締結に際し、国内法規より厳しいマクドナルド自主基準の遵守と、定期的な監査による品質管理体制の維持について確認してまいりました。しかし、今回株式会社アスリートが経営するレストランにおいて食を扱う企業として看過できない状況となり、当該企業とのフランチャイズ契約を解除する決定にいたりました。

また今回の事態を重く受け止め、全社の安全管理体制の周知徹底を図るとともに、全店舗での安全監査を実施し、他の店舗において自主基準を逸脱する行為が無かったことを確認しております。

尚、これまでお客様からの健康被害についてのご連絡の無いことも確認されております。
また、専門家の見解では、通常の飲食で健康への影響はないとのことです。
われわれから積極的な謝罪告知にいたらなかった事、お客様には多大なご迷惑とご心配をおかけした事を心よりお詫び申し上げます。

(注:1)期限管理について:
期限管理には賞味期限、開封食材の使用期限、製品の販売期限の管理があり、サラダはお客様にフレッシュなサラダを提供することを目的に、自主基準としてラベルに調理日時を印字して貼り、そこから12時間を販売期限としております。